Mikado Sekimura

釈村 帝人

トップノートは、ベルガモットの輝くような香りと、アンブレットシードの柔らかな香りから始まります。
今をときめくアイドルとして活動しながら、ニュース番組ではキャスターを務めるほど頭のいい釈村帝人の、切り替え上手な性格が伝わってくる、ふわふわとしつつも眩い香りです。

ミドルノートになると、オレンジブロッサムのすっきりとした香りが出てきます。
どんな仕事もそつなくこなす釈村帝人の、先を読んで行動する頭の回転の速さが思い浮かびます。
一方でそこに、リリーの凛とした香りが重なると、清潔感のある香りが漂います。
どんなに周囲より努力したとしても、結果が伴わなければ意味がないと思ってしまう彼の、時に自分自身を苦しめてしまう完璧主義な一面が垣間見えてきます。

ラストノートになると、シクラメンのしっとりとした香りに、サンダルウッドの静けさをたたえた香りが出てきます。
官僚である父親との確執を乗り越え、自分の居場所であるBプロ、そしてMooNsの一人として活動を続ける釈村帝人の、迷いや気負いがなくなった様子が思い浮かぶ、冴えた香りが広がります。

釈村帝人のフレグランスは、全体的に品のいいすっきりとした香りです。
彼の知的な面や、どんなハードスケジュールもこなす抜かりのない様子が感じられ、普段の穏やかな笑顔とのギャップに思わず「トゥンク!」してしまうフレグランスです。