トップノートは、フリージアの清潔感ある香りから始まります。
寺光唯月の大人しく控え目な性格が伝わってくる、淡々とした印象の香りです。
一方で霞のような不確かさを感じる香りでもあり、心配性な一面も思わせます。
新しい仕事の前に、上手くいくのか、自分に相応しいのかと不安になってしまう彼の姿が思い浮かびます。

ミドルノートになると、アイリスの淡い甘さが出てきて、華やかな印象に変化します。
寺光遙日が傍にいないと不安になってしまう寺光唯月が、少しずつ自立しようとしている雰囲気です。
今まではやってこなかったような仕事も、冒険を楽しむように挑んでいく、そんな凛々しい姿が思い浮かびます。

ラストノートになると、ムスクの柔らかな香りが出てきます。
寺光遙日との絆は絶対に消えないことを物語るような、温もりのある香りです。
一人でも頑張れる姿を見せることで寺光遙日を自由にしてあげたいという、彼への思いやりが感じられます。

寺光唯月のフレグランスは、石鹸のような清潔感とナチュラルさが特徴の香りです。
階段を一段ずつゆっくり確実に上るように、少しずつ成長していく姿が伝わってきて、自分も周りと比べずに頑張ろうと思えるフレグランスです。

©MAGES.／Team B-PRO3