Cross Marian

クロス・マリアン|D.Gray-man

トップノートは、鋭さを覚えるベルガモットの香りと共に、スモーキーな香りが甘く揺らめくように立ち昇ります。
全国各地に愛人が存在する彼の、隠しきれない大人の色気を感じさせるようです。
それと同時に、14番目の協力者として何かを知っている彼の、ミステリアスな空気感も感じられます。

ミドルノートになると、より香りを強く引き立てるように、アニスの香りが重なります。
どこかカリスマ性を感じるような、教団の元帥としての彼の存在感が伝わってくる香り立ちです。
元科学者としてAKUMAを改造AKUMAに変えてエクソシストの手助けをさせたり、ティム・キャンピーの製作者である彼の、誰もが認める知見や実力の高さを思わせます。

ラストノートにかけて、甘さとスパイシーさを兼ね備えたオリバナムが、静かに漂い広がります。
最初は14番目の宿主としての存在としか見ていなかったアレンのことを、少しずつ大切な存在に思うようになったり、ネアの精神世界である麦畑の中でアレンに道を指し示してくれるような、彼なりの不器用な優しさが伝わってきます。

全体的に、荒々しさの中にも大人の色気を感じさせるような、深みのある香りです。
そこへ、ほのかに熱感が出てくることにより、師匠としてのあたたかさを感じさせるフレグランスとなっています。