【トップノート】
すっきりとした清涼感のあるスパイスと共に、ライチのほのかな甘さが重なり合って香り立ちます。
美朱がお金を持っていないことを知っているにも関わらず、出会って間もない美朱を助けてくれるような、鬼宿の親しみやすさや頼れる姿が感じられる香りです。

【ミドルノート】
芯の強さを思わせるウッディ調の香りが真っ直ぐ立ち昇ります。
朱雀を呼び出すまで「七星士」として美朱のことを護り抜くと決め、美朱のことを世界一幸せな花嫁にしてみせると誓う鬼宿。そんな彼の胸に宿す覚悟を物語るような、力強い香りが広がります。

【ラストノート】
柔らかいムスクの香りが、全てを包み込むように重なります。
「例え姿が変わっても、何千、何万年時が経っても、必ずお前を見つけ出す」という約束を果たす鬼宿の姿を思わせる香りです。
それと同時に広がるホワイトバニラのゆるやかな甘さが、家族を大切に思っていたり、弟や妹に慕われていたりする鬼宿の、“良き兄ちゃん”の一面を感じさせます。

【全体的な香りの印象】
鬼宿のフレグランスは、スパイスとフルーツがもたらす爽やかさが親しみやすい青年らしさを生み出し、その後じわじわと温感が広がることによって、大切な人たちを思う気持ちの強さと優しさをしっかりと感じることができます。
幾重（いくえ）もの時空（とき）を経て、再び『愛してる』と告げる彼の思いが伝わるフレグランスです。

© 渡瀬悠宇／小学館・ぴえろ 1995