Nuriko

柳宿|ふしぎ遊戯

【トップノート】
華やかな甘さを持つ牡丹の花が生み出す、優雅な印象から始まります。
美朱と出会った当初の、星宿の後宮で暮らしている柳宿のイメージで、視線を奪われるほどに美しい姿が感じられる香りです。
しかし、同時にアンズの甘酸っぱさも奥にあるため、突然現れてちやほやされている美朱のことが気に入らずに意地悪をしてしまうような、彼女に対する嫉妬心もほんの少し伝わってきます。

【ミドルノート】
トップノートのみやびやかな甘さを振り切るように、菖蒲しょうぶの香りが清々しく香り立ちます。ずっと妹・康琳の死を受け止めきれずにいたものの、仲間と行動を共にする中で徐々に過去を乗り越えていく姿を思わせる、すっきりとした雰囲気です。
「これから青龍七星と戦っていかなきゃならないのにナヨナヨしてらんないじゃない!!」と言い、伸ばしていた髪をバッサリと切ってしまう柳宿の、潔さが感じられます。

【ラストノート】
人肌のような心地よい温感を持つトンカビーンズが、ゆったりと広がります。トップノートから続く花の甘さはそのままに、じんわりとあたたかい空気感に包み込まれるような雰囲気です。
「生きてりゃあねえ!!つらいことでもいつか笑って話せる時が来るのよ!」と伝えて仲間のピンチを救い、最後まで美朱を護り抜く柳宿の、頼りがいのある姿が感じられます。

【全体的な香りの印象】
柳宿のフレグランスは、凛としていて華やかな香りから、徐々にぬくもりが広がることによって、仲間思いな一面も感じられるようになります。
どんな困難な状況でも「大丈夫」という安心感を与えてくれる柳宿の優しい心のように、未来への一歩を踏み出す勇気を与えてくれるフレグランスです。