力強く吹き抜ける風を感じるような爽快な香りに、真っすぐな印象のウッディ調の香りを加えて、一本芯の通った香りに仕上げました。
逞しさを感じさせるシャープな香りがカッコいいフレグランスとなっています。
どこか傲慢な印象の引き締まったトップノートから、深みのあるラストノートへの変化も印象的です。

トップノートは、疾走感を感じさせるライムのキレから始まります。傲慢さすら感じるような、若々しくて勢いのある香りです。
そこに、燻（くすぶ）るようなスパイシー感を持つクローブが重なって、パワフルな雰囲気が出てきます。
実力のあるパイロットとして高いプライドを持っているグエルを思わせるような、フレッシュな香りです。

ミドルノートになると、トップノートからのシャープさに、ローズマリーの渋みが加わり、少し荒い印象が出てきます。
ミオリネの言葉に激昂して温室を壊す姿を思わせるような、どことなく威圧感のある香りで、ジェターク家の御曹司としてのグエルの苦悩が透けて見えるようです。
そんな渋みのある香りではありますが、その奥でシダーウッドが真っすぐに立ち昇り、引き締まった雰囲気を生み出しています。
彼の持つフェアプレー精神や、ある意味で生真面目な一面を感じさせるような香りです。

ラストノートは、トップノートからの荒々しさは消えてゆき、深みのあるベチバーの落ち着いた香りへと変化します。
その深みのあるイメージに、ほわっとしたムスクの柔らかさが加わります。自身を認めてくれたスレッタに対するグエルの想いが感じられるような香りです。

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