Elan Ceres
淡々とした香りが音も無く広がるような、物静かな印象に仕上げました。
涼やかで整った香りに重なる、ひんやりとした印象が、キレイでありながらガラス細工のような繊細さを生み出しています。
どことなく距離感を感じさせるような、しめやかなフレグランスです。
トップノートは、クールな印象のリーフグリーンが涼しげに香り立ちます。孤高の存在であり、『氷の君』と呼ばれているエランを思わせる香りです。
澄んだ香りですが、冷ややかな印象もあるので、「僕は人を好きになったりしないよ。絶対に。」と語るエランの冷たい瞳も感じられます。
ミドルノートでは、トップノートの冷たさは続きながらも、そこにジャスミンやリリーなどの澄んだ花の香りが重なります。
淡々としていた香りの中に、少しだけ人間味のある感情が混ざりだすようなイメージです。
さらに、かすかな甘さを持つヘリオトロープが、彼の抱える孤独感を物語るように、淡く低く香り出します。
スレッタに「同じだと思ってたのに。君は、僕と…」と語るエランが目に浮かぶような香りです。
ラストノートになると、ムスキー系の不透明感ある香りが出てきて、ふわっと軽やかな香りが余韻のように漂います。
さらにサンダルウッドの静謐な香りが、辺りを満たしてゆきます。
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