Xuhuai

シューファイ|羅小黒戦記

※ネタバレとなる表記がございます。鑑賞前の方はご注意ください。

トップノートは、ひんやりとした薄荷の香りから始まります。しっとりとした、涼し気な香りです。
そこに淡いオゾンや、冷ややかなライムが重なります。冷静さを思わせるような香りで、いつでも平静で表情を崩さないシューファイが感じられます。
島から陸へ向かうムゲンの着陸地点が大きくずれているのを見て、「方向音痴だな」と淡々と呟くシューファイが目に浮かぶようです。

ここからミドルノートになると、サイプレスのキレのある香りや、ローズマリーの鋭さが混じりだします。
御霊系・氷の能力を有するシューファイがイメージできるような、冴えわたる印象です。
氷を飛ばしたり川を凍らせながら戦う彼の姿を思わせる香りです。

ラストノートでは、ミドルノートの鋭さが消え、次第にホワイトムスクの穏やかな香りへと変わってゆきます。
とても静かな印象の香りで、初登場時の水の上で瞳を閉じている時の姿や、フーシーたちと共に焚火を囲んでいる時の姿がイメージできます。
バニラの深い甘さも混じり合い、フーシーたちよりも前に生まれ多くの出来事を見守ってきたシューファイらしい深みと落ち着きも感じられます。

全体的に、冷ややかに澄んだ香りで、氷の世界を思わせるようなフレグランスです。
淡々とした印象の奥にかすかに潜む、彼の想いを感じてください。