マッシュのフレグランスは、グルマン調やウッディ調の甘みが特徴です。その香ばしさの中から、肉体的にも精神的にも力強い様子や、敵味方関係なく優しく接する様子が見えてきます。

トップノートは、バニラやアーモンドなどの、焼き菓子のような香りから始まります。マッシュがいつ何時も手放すことのないシュークリームのような、香ばしい甘さです。
また、そのほんわかとした甘みが、彼のマイペースで天然な性格をも思い起こさせます。

ミドルノートになると、シダーウッドの清々しい香りが出てきます。何度反省しても、懲りずにドアを何枚も破壊する、脳筋のマッシュ。そんな彼の、パワーで何でも解決してしまう気概が伝わる、潔い香りです。
一方で、トンカビーンズやキャラメルなどの濃厚な甘みがじんわり出てくると、重く熱感のある香りが広がります。怒りに火がついた瞬間、表情ひとつ変えずにプレッシャーを放つような、底知れないマッシュのイメージです。

ラストノートは、アンバーの温感が漂い、彼の家族思いで友達を大切にする姿が思い浮かびます。敵であろうとも手を差し伸べ思いやるような、誰にでも分け隔てなく接する優しさが伝わる香りです。
そこにベチバーの渋みが重なると、彼の神覚者になるという確たる決意のように、穏やかながらも力強い香りに落ち着きます。

©甲本 一／集英社・マッシュル製作委員会