Dot Barrett

Dot Barrett

ドットのフレグランスは、スパイスのキレや勢いと、次第に出てくるウッディ調の清々しさが特徴です。ヤンキーのような見た目や荒っぽい口調から、次第に一本気な性格が見えてくる香りです。

トップノートは、ブラックペッパーやカルダモンのスパイスの香りから始まります。唯我独尊で喧嘩腰な様子が伝わる、キレと勢いのある香りです。尖った印象の香りで、ランスを始め、モテそうな男子生徒を見ると、条件反射で悪態をつく姿が思い浮かびます。

ミドルノートになると、ヒノキの清々しい香りが出てきます。トップノートの威勢の良さに真っ直ぐな香りが加わり、向こう見ずで裏表のない性格が伝わる、すっきりとした香りが広がります。
しかしそこに、サンダルウッドの穏やかな香りがほんのり混じると、一瞬勢いが削がれます。女子が絡むと途端に判断力が鈍る、年頃の少年のイメージです。

ラストノートは、レザーノートの重厚な香りが出てきます。渦巻くようなスモーキーな香りは、自戒人(イーラ・クロイツ)の本性を現したドットの、感情の昂りを思わせます。
そこに重なるベチバーの渋みが、すぐに諦めてしまう自分を戒めるように力強く香ります。満身創痍になりながらも、めげずに立ち上がるドットの姿が思い浮かぶ香りです。