トップノートはカシスの軽やかな甘酸っぱさから始まります。機敏にあちこち駆け回る姿を思わせる、エネルギッシュな香りです。その力強い酸味にラズベリーのジューシーな甘みが合わさることで、子供らしい弾けるようなかわいらしさと、子供らしからぬ独立心の強さの両方が感じられます。お転婆なリトルミイのイメージです。

ミドルノートになると、シトラス調の爽やかさと共に蜂蜜のような甘さもあるハニーサックルの香りが出てきて、彼女の持つどこか憎めない雰囲気を思わせます。
そこにピオニーの柔らかな甘さと、タンポポの伸びやかな素朴さが加わります。気が強くて奔放だけれど、そこをひっくるめて愛しいと誰もが認めている、そんなリトルミイのイメージです。誰にも染まらず自分を貫くリトルミイならではの親しみやすさを感じられるようです。

ラストノートはホワイトシダーの冴えた真っ直ぐな香りが出て、キレのあるシャープな印象です。感傷に浸るムーミントロール達を現実に引き戻す鋭い一言のように、気持ちが引き締まる清々しい香りです。
それでも、トップノートからの甘酸っぱさが余韻を残して、一瞬表れた緊張感を忘れさせ、お転婆で親切な一面を思い出させてくれます。ただ鋭いだけではなく普段表に出さない優しさを持ち合わせている彼女らしい、すっきりとしつつも温もりのある香りです。

全体的に甘酸っぱくフルーティーな香りで、小柄な体に秘められた頼もしさが感じられます。
新しいことに挑戦する時や、落ち込んでしまった時に身につければ、リトルミイがグッと背中を押してくれるかもしれません。

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