Uta

ウタ|ONE PIECE

トップノートは、甘酸っぱいベリー系の香りから始まります。
ルフィと競争をしているウタの無邪気な表情を思わせる可愛らしい香りです。
そこにフレッシュなグレープフルーツが重なって、光輝くような印象が生まれています。
パワフルに「新時代」を歌い上げ、たくさんの人たちの前でキラキラとした笑顔を振りまくウタの、歌姫としての姿が感じられるような香りです。

ミドルノートでは、トップノートからのキラキラ感は残りつつも、ロータスやフリージアなどのフローラルの香りが出てきます。
一気に透明感が出てくるイメージで、どこか純粋さすら感じるような雰囲気に変わっていきます。
つらい目にあった人々を救いたいと考え、平和で自由な「新時代」へ連れて行こうとするウタの真っすぐな気持ちを思わせるような香りです。
ですが、徐々に樹脂系の重たい香りも顔を覗かせ始め、純粋さの後ろに潜んだ彼女の悩みも感じられるようになります。

ラストノートになると一気に印象が変わって、アンバーの仄暗い雰囲気が出てきます。
幼い頃にシャンクスに捨てられたのだと語るウタの姿を思わせる、重苦しさのある香りで、彼女の胸の中にある苦しみや絶望が感じられるようです。
ですがそんなダークな印象の中で、かすかにふんわりと柔らかなムスクの香りも広がります。淡く儚くも、どこか優しい雰囲気です。
トットムジカが消滅した後、シャンクスの腕の中で悲しそうに笑うウタの、切ない心を物語るかのようです。

ウタのフレグランスは、全体的に“世界の歌姫”らしい、パワフルで鮮やかなイメージです。
エネルギッシュで明るい香りを楽しんでいただきつつ、その奥底にある彼女の悲しみや切ないまでの想いも是非感じてみてください。