Draus

ドラウス|吸血鬼すぐ死ぬ

トップノートは、エレガントな印象のユーカリの香りから始まります。そこにクローブのビター感が重なり、年上の男性らしい雰囲気となっています。
重ねた年月を思わせるような渋みのある香りで、自称「二百歳はゆうに超えた身」である高等吸血鬼バンパイアロードらしい香りです。

ミドルノートでは、さらにカサブランカの大輪の花が咲き誇り、高貴な雰囲気が出てきます。竜の一族の次期当主らしい、華やかな香りです。
ですがそこにバニラが重なって、溶けるような甘さが感じられます。
まろやかな雰囲気で、ドラルクのことを常に心配し甘やかすお父さんとしての姿を思わせる香りです。

ラストノートになると、オークツリーの深みが出てきて、どこか頼りがいを感じさせるような印象になります。ロナルドを助けて「貴様それでも退治人か!」と叱咤しY談おじさんを倒すドラウスというイメージです。
それと同時に、ふわりと温かなアンバーが広がります。どこかほっこりとした、優しいぬくもりで、家族のことをとても大事に思っているドラウスの心が感じられる香りです。
妻の写真を棺桶ベッドの蓋の内側に張り付けていたり、ドラルクやジョンにお年玉を上げたりするドラウスが目に浮かぶようです。

全体的にクラシカルな香りで、少しドラルクのフレグランスに似ていますが、こちらの方が重厚感と深みがあります。
家族を大切にしているドラウスらしい、温かさと優しい甘さに包み込まれるようなフレグランスです。