ANDY

アンディ|「アンデッドアンラック」フレグランス

トップノートは、クローブバッドの渋みから始まります。
強面でがっちりとした体つきや、文字通り、身を切る破天荒な戦い方を思わせる、荒々しい香りです。
またギラギラとした熱感もあり、逆境でこそ「いいね!!最高だ!!」と豪快に笑う、さっぱりとしつつも情熱的な性格も思い浮かびます。

ミドルノートになると、スモーキーノートの煙のような香りが出てきます。
生まれの記憶がなく、内なる人格ヴィクトルとの関係を隠すかのように、不透明な香りが覆いつくします。
そこにレザーノートの淡々とした香りが重なると、ドライでほろ苦い香りが広がります。
死ぬことができないために生まれてからの膨大な記憶を抱えるという、常人には想像もつかない重みが伝わってきます。

ラストノートは、アガーウッドやグアヤクウッドの重厚で深みのある香りが出てきます。
風子に不運にめげず生きる勇気をもたらし、関わった人の背中を押して価値観や考え方すらも変える力がある彼の、頼りがいや優しさを感じさせる香りです。
そこにムスクのほのかな甘みが重なると、相棒・風子との強い信頼関係や絆の深さを思わせる、温もりある香りに落ち着きます。

アンディのフレグランスは、全体的に圧倒されんばかりの熱さと猛々しさがありつつ、寄り添うかのようなウッディ調の力強い香りが特徴です。
飾らない真っ直ぐな言葉や、長い年月を生きてなお穢れない、高潔で堂々たる生き様が伝わってきます。