それは全てを護るための力
力強いオレンジウッディノート

爽やかなオレンジに紛れ込む、キレのあるスパイスの渋み。どこか粗削りな印象は、いつしか混じり気のない花の香りに洗われて、清々しいまでに切れ味よく広がってゆく。
何度打たれようとも毀（こぼ）れない鋼を思わせて、力強く香り立つのは、深みあるサンダルウッドの香り。
常に前を向く姿に贈る、勇気を讃えたフレグランス。

TOP:

Orange, Mandarin, Clove, Orange Flower, Black Pepper

MIDDLE:

Violet, Rose, Lilas

LAST:

Vetiver, Sandalwood, Patchouly, Musk

しなやかに美しく舞う
清廉なるハーバルフローラルノート

恐れる心を鎮めるように、冷ややかなハーブがしんしんと降り積もる。澄んだ刀身が創り出す銀世界に現れたのは、最上の美を誇る白き睡蓮。
凍てつく肌を癒すように、ホワイトムスクの淡き甘みがゆるりと温もりを与え、優しい気配を残してゆく。
暗闇をも真っ白に染め上げる、凛々しきフレグランス。

TOP:

Bergamot, Eucalyptus, Citronella, Leaf Green

MIDDLE:

Water Lily, Lotus, Iris, Geranium

LAST:

White Musk, Heliotrope, Amber, Sandalwood, Cedarwood

つがえた矢に信念を乗せた
研ぎ澄まされしハーバルオゾンノート

引き絞った弓を思わせる、硬く鋭いサイプレス。涼やかなハーバルに重なるしっとりとしたシクラメンは、そこに込められた思いの強さを物語る。
いつしか漂う穏やかなモスが張り詰めた空気を和らげるも、最後まで残る芯のあるベチバーが、指先に宿した確かな誇りを伝える。
降り注ぐ白銀の雨のように、一分の隙もなきフレグランス。

TOP:

Bergamot, Lemon, Cypress, Basil, Thyme

MIDDLE:

Cyclamen, Muguet, Rose, Lily, Marine Note

LAST:

Cedarwood, Sandalwood, Vetiver, Moss

道なき道を切り拓く
雄々しきスパイシーウッディノート

クローブの渋みが、とぐろを巻く蛇（オロチ）のようにうねり荒（すさ）ぶ。その香りは、まるで狒々のごとく勇ましい。
混沌とした戦場で心を落ち着かせるのは、逞しくも武骨なグアヤクウッド。力強くも温かな香りが、窮地の友を鼓舞している。
真っ直ぐな生き様を見せる、熱きフレグランス。

TOP:

Orange, Bergamot, Neroli

MIDDLE:

Cinnamon, Basil, Clove

LAST:

Amber, Guaiacwood, Patchouly, Musk

静謐の幻想世界の中で
しなやかに咲くオゾンフローラルノート

かすかな甘みを忍ばせたオゾンノートが、厳格に、そして粛々と漂う。凪いだ空気を割る麗しい気配は、敵を殲（つ）くす千刃（せんじん）の桜のよう。
吹雪く花びらの中、一片（ひとひら）も立ち入らぬ堅城の内に満ちる、厳かな白檀。それはなおも気品を漂わせながら、どこまでも穏やかに広がりゆく。
僅かな綻びも逃さない、美しきフレグランス。

TOP:

Bergamot, Blackcurrant, Ozone Note

MIDDLE:

Sakura, Fuji, Iris

LAST:

Sandalwood, Agarwood, Cedarwood, Musk

内なる声に耳を傾けて
完成へと至るウォータリーフローラルノート

全てを凍らせるほどにキンと冷えたミントと、硬い酸味のあるライム。辺りに広がりゆく透き通った香りは、どんな大火にも煽られない、芯の強い大輪の華のよう。
オゾンノートに重なるムスクの甘みが奥行きを与え、吹雪く空を鎮めれば、現れたのは全てが氷結した無音の世界。
見渡す限りの氷原に微かな温もりを宿した、冴えわたるフレグランス。

TOP:

Bergamot, Lime, Mint

MIDDLE:

Water Lily, Lotus, Rose, Iris

LAST:

Cedarwood, Musk, Ozone Note

謳歌する自由を守るために
要を支えるスイートスモーキーノート

気ままに漂う、ホワイトバニラのゆるりとした甘さ。軽快な足取りを思わせるふわりとした香りは、次第にシナモンの重みを帯びて地上へと舞い降りる。
音も無くじわじわとにじり寄るのは、スモーキーなアニス。たちまち視界を覆う灰の嵐は、獲物を狙うその姿を隠している。
凪いだ気配の奥で眼を光らせる、まろやかでいて落ち着いたフレグランス。

TOP:

White Vanilla, Ambrette Seed

MIDDLE:

Cinnamon, Geranium, Violet

LAST:

Vanilla Beans, Anise, Patchouly

全ての感覚を狂わせて
眩暈（めまい）を引き起こすフローラルウッディノート

淡々としたユーカリに紛れ込む、場違いなまでに明るいアプリコット。アンバランスな空気は不自然なまでに澄み渡り、裏があるのかさえ読ませない。
アンニュイに振れる刃が咲かせる、豪奢な花を見たが最期。その甘みに酔いが回り、誰もが逃げ場を失っては散ってゆく。
酩酊を誘う反転世界に閉じ込めるかのような、トリッキーなフレグランス。

TOP:

Eucalyptus, Muguet, Apricot

MIDDLE:

Cyclamen, Jasmine, Rose

LAST:

Hinoki, Vetiver, Sandalwood, Amber

進化の過程で切れ味を増した
破壊の本能を揺さぶるスパイシーウッディノート

持てる力の全てを込めた獣の咆哮が、キレのあるキプリオールを軋ませ、ゼラニウムの力強い渋みと共鳴する。
グアヤクウッドのドライな香りと、土煙を帯びたガルバナムが吹く荒野。太陽も水もない砂地でも、枯れることのない一輪の薔薇。凛とした鮮やかな香りは、誰も並ぶことのできない孤高へと立ち昇る。
純然たる強さを以て全てを切り裂く、猛々しく高潔なフレグランス。

TOP:

Eucalyptus, Geranium, Cypriol

MIDDLE:

Rose, Guaiacwood, Galbanum, Clove

LAST:

Vetiver, Sandalwood, Amber, Musk

心地よい幻を誂えて
全てを欺くフローラルオゾンノート

静けさをたたえたオゾンノートに重なる、マリンノートのみずみずしい甘み。長閑な日常を包み込むのは、穏やかでいて優雅な紫檀の香り。最後には心地よいムスクを添えて、不透明な淡い香りがどこまでも続く。
いつからか紛れていたパチュリの渋みがもたらす影に、誰も気づくことはない。
幻覚に塗れた偽りの世界で、底知れぬ威厳を放つフレグランス。

TOP:

Ozone Note, Woody, Marine Note

MIDDLE:

Muguet, Rose, Patchouly, Rosewood

LAST:

Musk, Amber, Smoky Note, Cashmere Wood