Dante
【トップノート】
ラムのゆるやかな甘さのある香りから始まります。
己の力で砂漠地帯の太陽の都を復興したエンテンの、落ち着いた王者の風格を思わせる香りです。
また、その中にユーカリの硬質な香りが混じるため、どこか近寄りがたく、周囲と一線引いた空気感があります。
落ち着いた中にも、人を無言で威圧する程の気迫があり、法律に則って国を統治している厳格なる一面も感じられます。
【ミドルノート】
清々しいヒノキが混じります。
ハーバル調の硬さが和らぎ、一本芯の通った雰囲気が出てくるイメージです。
かつて動乱の際に何の力もなく、両親を失った過去を持ち、だからこそ世界の残酷さを誰よりも理解しているエンテンが、厳しくも真っ直ぐに民を導いていく姿を思わせる香りです。
民の事を思うが故に、彼らを時に厳しく罰しながらも、この世界の向き合い方を諭すような、長としての責任感ある生き様を思わせます。
【ラストノート】
サンダルウッドの奥深い甘さが広がります。
エイトとは考え方こそ違えど、自国の孤児のことを気にかけてくれたことに対しては、感謝の念も抱いているという本音が垣間見える香りです。
また、少し香りの輪郭が丸くなるような変化があるので、今まで一度も謝ったことがないことをエイトに指摘されて頬を赤らめたり、エイトが自分の気を引いたことを素直に認めた彼の、自信ありげな笑みも思わせます。
【全体的な香りの印象】
エンテンのフレグランスは、首長としての風格を思わせるところから、次第に民のことを想う情の深みが感じられるようになるのが特徴です。
民に見せる姿は厳格なものの、その胸の内には確かに民に対する慈愛をもっている彼の崇高な雰囲気を、香りで感じてみてください。
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