Lin Setsu A
【トップノート】
ユーカリやヒソップといった涼やかなハーバル調の香りから始まります。
雅やかな立ち居振る舞いに白い長髪をなびかせた、謎の美丈夫・
しかし、くぐもった印象もあり、掴みどころのなさや彼との距離感を覚える香りでもあります。
まるで仲間のように振舞っていても、その実、どこか信用できない胡散臭さをもつ
【ミドルノート】
ローズの艶やかな甘みが出てくることで、トップノートからあった品の良さや美しさが一層際立ちます。
悪党を踊らせ貶めることを何よりの愉しみとしている、悪名高い
また、スモーキーノートの
相手がどんなに迫ってこようとも、幻覚や上辺の言葉で惑わし、翻弄し、のらりくらりと追及を躱しては、周囲を振り回す凛雪鴉の姿が思い浮かびます。
【ラストノート】
アガーウッドの厳かな香りに、アミリスの奥深い甘さが出てきます。
これまで数々の人々から恨みを買い、いくら殺意を向けられようとも全く動じず意にも介さない凛雪鴉の、豪胆なまでの精神性が感じられます。
自分の謀略が失敗することがなく、たとえ予定外のことが起きても挽回できると確信しているかのような、余裕が伝わってくる香りです。
また、最後まで不透明な香り立ちなので、
【全体的に】
凛雪鴉のフレグランスは、思わず惑わされそうになるほど端正で美しい印象がありながらも、信用しきれないと思わせるスモーキーな質感をまとっているのが特徴です。
彼の口からすらすらと出てくる、耳馴染み良く一切の裏を感じさせない言葉の数々や、周囲の嫌悪感にもどこ吹く風の飄々とした姿を感じてみてください。
©2016 Thunderbolt Fantasy Project