Mitsuo Kumatani
【トップノート】
ユーカリを中心としたハーバル調の香りから始まります。
寡黙で落ち着きがあり、いつでも冷静な彼の姿を思わせる香りです。
ですが、少し香り立ちに硬さを覚える印象でもあります。
表田裏道にシメられている兎原跳吉を平気で裏切る淡泊さや、自分では真面目だとは思っていないが、表田裏道からは真面目だと思われている様子も感じられる香りです。
【ミドルノート】
凛としたアイリス甘みが重なり、しっとりとした印象へと変化します。
トップノートの硬い印象が少しずつ和らいで、香りに深みや落ち着きが出てくるイメージです。
クマオ君として子供達に頼られ、金欠の兎原跳吉にも何かと頼られている一方、怖そうな人にも臆することない男前な生き様を貫き、間我仁のような舎弟達にも慕われている、そんな彼の内面が伝わってきます。
また、どこか貫禄のある香り立ちからは、ヤンキー時代を経て大人になり、自分の軸をしっかり持つようになった熊谷みつ夫の、揺るがない自信や信念が宿ったような深み、味わいが漂います。
【ラストノート】
仄かな温もりをもつアンブレッドシードが、静かに広がります。
普段は感情をあまり表に出さない熊谷みつ夫ではありますが、弟・熊谷はち太のことを甘やかしていたり、職場の宴会で下戸の蛇賀池照のグラスをすり替えて助けたりするといった、弟や後輩想いな一面もあります。
また、体育大時代、兎原跳吉の気持ちを慮ることなく周囲と壁を作る表田裏道に対し、面と向かって「アンタの親が 周りの人間が 他の全員誰もが アンタに期待したってなぁ 俺だけはしてやらねぇ」と言ってのけた熊谷みつ夫。
そんな彼の、厳しくもその裏にある優しい想いが伝わってくるような香りです。
【全体的な香りの印象】
熊谷みつ夫のフレグランスは、クールで寡黙な印象が伝わる、涼やかな印象の香りです。
しかし、次第に温かみが出てくることによって、少しずつ人間味が感じられるようになります。
普段は一歩引いた距離にいる彼が、ふとした時に見せる情を、香りで感じてみてください。
©久世岳/一迅社